独断のFX用語解説で「スワップ」と一致するもの

取引をした2通貨の金利差のことです。

例えば、米ドル/円でみると、米ドルの方が円よりも金利が高いので、米ドルの買いポジションを持って、取引の決済が翌日以降に持ち越される(ロールオーバーする)と、金利差分を受け取ることが出来ます。

逆に、米ドルの売りポジションでロールオーバーすると、逆に金利差分を差し引かれることになります。

これは、週末をまたいで持ち越した場合は土日分のスワップも加算されます。

 

スワップ目的で米ドルを持ち続けている方もいますが、

円高の局面でも円安に戻るまで待てるだけの気長さと含み損で強制決済されないための財力も必要となります。

 

また、デイトレードなど超短期決済を主とする取引であっても、スワップを支払うことになりかねない「売り」に抵抗がある方も多いようです。

 

スワップでどれくらい損益があるかは、FX業者で異なります。

レバレッジやスプレッドで差別化を図るFX業者がいるように、スワップポイントを売りにしているFX業者もいます。

「両建て」とは同じ通貨ペアで売りポジション、買いポジション両方を同時に持つことです。

 

通常、利益を出すためには、売りか買い、どちらか一方のポジションだけを持ち、為替変動により決済することで利益が確定します。

望む方向に動く分には、利益が生まれて良いのですが、反対方向に動いた場合、損失が拡大することにもなります。

 

FXの基本は「損は少なく、利益は大きく」であることを考えると、

両建ては「損を少なくとどめる」という考えに基づいた方法といえます。

 

つまり、両建てしている、売りポジション、買いポジション両方持っているということは、

相場がどちらに動いても、損益がさしひきで変わらないので、利益を生まない変わりに損失も拡大しません。

 

両建てポジションを持っている間に、相場のどちらかへの強い動きを確認し、その動きで利益が出る方だけを残し、一方を決済してしまう、という方法もあります。

「WAT戦術」といわれる手法はこれとかぶっています。

 

ただ、両建てが推奨されない理由もあります。

決済せずに翌日へ持ち越した場合、「スワップポイント」という利息のような物が発生しますが、

米ドルの場合でいうと、買いポジションの場合は利息分儲けがあり、売りポジションは利息分損になります。

この、「利息の儲け」、「利息の損」の金額は、損の方が大きいことから、両建てポジションを放置しておくと、確実に損が広がります。

また、両建てに一定の制約があるFX業者もあるようです。

 

両建てする場合は計画的に利用しましょう。